●公演ビラから 「見れる」「来れる」「食べれる」・・・現代日本語の乱れの象徴としてよく話題になる”ら抜き言葉”。 熟年紳士の海老名氏も,この”ら抜き言葉”には何かと心を痛めていた。だが,とある事情のため,彼は”ら抜き言葉”を連発する若い男の部下として働くことになってしまう。そこには,敬語の使い方がメチャクチャな若い女の事務員もいた。 いちいち正していたら,とても仕事になりはしない。しかし,このまま黙認していると日本語が崩れていくようで,とうとう海老名氏は正しい日本語を守るべく立ち上がった。 その日から,職場の空気は一変する。特に”ら抜き男”と海老名氏の間には,殺意にも似たものが漂いはじめて― 新旧世代の葛藤をコミカルに描きながら,現代日本の言語状況に迫る知的コメディ。 |
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●永井愛さんについて 1981年二兎社在創立。主な作・演出作品に「時の物置」、「パパのデモクラシー」(1995年度文化庁芸術祭大賞・二兎社)、「僕の東京日記」(1996年度紀伊國屋演劇賞個人賞)などがある。平成9年度芸術選奨文部大臣新人賞受賞。最近では「見よ,飛行機の高く飛べるを」が金沢市民劇場で上演された。 |