【次回例会・作品紹介】
幹の会+リリックプロデュース 冬物語
人生の春へと移り変わる
人間模様を描いた
ロマンス劇。

●スタッフ
原作=W.シェイクスピア/演出=平幹二郎

●キャスト

出演=平幹二郎,佐古正人,前田美波里
    
●公演ビラから
シェイクスピア37作品の上演を目指す平幹二朗にとって、この『冬物語』は11作目になります。『冬物語」はシェイクスピア晩年の作品『テンペスト』と並んで、人間の許しと和解をテーマにしたロマンス劇です。16年に及ぶ時の経過の中で、<不信と死>という人生の冬から〈愛の復活>という人生の春へと移り変わる人間模様を描いています。冬から春へという大自然のリズムのように、よこしまな嫉妬は罰せられるという教訓はより深い悔恨と許しという結末に活かされます。失われたものが奇蹟のように蘇るという終末は、驚きとともに人間讃歌を奏で、気持ちよいカタルシスを与えてくれます。幹の会上演作品で平幹二朗は、『オセロ一」で嫉妬に狂う狂気を、『メジャー・フォー・メジャー』で人間の優しさと高潔さを軽妙な演技で、『リア王』では狂気と悔恨、激情と哀しさを、『十二夜」では愚直な人間をコミカルに演じてきました。今回『冬物語』では、人生の荒波を経験した果てに<許しと和解>という境地にたどりついた主人公リオンティーズを平幹二朗が渾身の力をこめて演じます。どうぞ、こ期待下さい!

■物語
シチリア王リオンティーズとボヘミア王ポリクシニーズは幼い頃からの無二の親友であった。彼らはお互いの国を行き来し、親交をあたためてきた。そして今、リオンティーズの宮殿にポリクシニーズが滞在し、9ヶ月が過ぎようとしていた。これ以上国を空けてはいられないというポリクシニーズをリオンティーズは強引に引き留めようとする。なかなか応じないポリクシニーズに業を煮やした王は、王妃のハーマイオニに説得を頼む。はじめは固辞するポリクシニーズだったが、ハーマイオニの熱意に動かされ、ついに逗留を決める。しかし、喜ぶはずのリオンティーズの内に突然暗雲が立ちこめる。ポリクシニーズとハーマイオニが顔を寄せあって話し合う姿は、まるで恋人同士のようにみえたのだ。“あのむつまじさは異常だ。二人はもしかしてこの9ヶ月の問に愛をはぐくんでいたに違いない。ハーマイオニは臨月の身体―もしかして彼の子を宿したのでは!?リオンティーズの内に沸き起こった疑念は二人への嫉妬へと発展し、恐ろしい決断を実行に移すことになる…。そして16年後、奇蹟的な結末が…。


「冬物語」とシェイクスピアの魅力:佐々木昌子先生のお話を聞く会
クイズ・「冬物語」とシェイクスピアの魅力
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