前進座ホームページ内に「赤ひげ」のページがあります。 ●会員手帳から 山本周五郎の原作を前進座ならではの視点で劇化。周五郎の言葉「人間の価値は何をしたかということではない。何をしようとしたかだ。」この言葉が染み渡る舞台 ●公演ビラから 『いつの世でも弱い者が犠牲にされる。かれらにそんな権利があるのか。力さえあれはどんな無法な事でも残酷な事でも押し通すことが許されるのか!』 ●あらすじ 長崎で蘭学を学び江戸に戻ってきた若き医師保本登(佑一郎)。彼には幕府お目見医の席が用意されているはずだった。それをいきなり、登は貧民のための施療所である小石川養生所に呼び出される。医長の“赤ひげ”こと新出去定(圭史)は、有無を言わさず住み込みの医員見習いを彼に命じるのだった。 登は、遊学中に自分を裏切った婚約者の父親である天野源伯と赤ひげが仕組んだワナだと、反抗的態度でのぞむ。診察もせずに酒浸りの毎 日・・・。しかし「なんとしても患者を守る、あくまでも病いと闘う、貧しさのために他の医者にかかれない病人を治療し続けなければならない。なんとしてもだ」という赤ひげの、赤貧の人たちに対する治療ぶり、真撃な生き方を見るうちに、登の閉ざされた心は徐々に開かれていく。 あやめ、彼岸花、菊と季節は移り、それぞれの過去を背負う人たちの怒りと孤独、愛と別れ、笑いと涙、生と死が織りなす人問模様の中で、登が選んだ生き方とはそして医療のあり方とは。 |
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