追い出しをはかるホテルと、一発逆転をねらう役冒たちの攻防戦 底抜けの楽天主義で世の中の鬱屈を吹き飛ぱす痛快喜劇の決定版! ■2004年度(第59回)文化庁芸術祭大賞受賞 70年前に書かれたジョン・マレー、アレン・ボレッツ共作の典型的なドタバタ喜劇であるが、訳・演出の酒井洋子が、個性的で多彩な演技力をもつテアトル・エコーの俳優陳を便って、笑いに溢れた舞台を作りあげた。その見事なアンサンブルはエコーならではのことで、この劇団の培って来た実力を存分に見せつけた。古風なコメディを現代喜劇として蘇らせた成果は大賞に価する。<受賞理由より> ■あらすじ 舞台は1930年代、ブロードウェイのあるホテル。役者の一座が泊まりこんで,新作の稽古に明け暮れている。たまりにたまったホテル代が支払えるかは、スポンサーがつくかどうかだ。と、そこヘホテルの重役が査察のために乗リ込んで来たので、支配人は大慌て。宿泊代を払わない役者たちをいますぐ追い出さないと、自分自身の首がとぶ。一方、一座はやっと見つけたスポンサーから明日金を受け取らなければ、初日の幕を開けるどころか路頭に迷う。さあ、このピンチをどうする?ど一すんのよ、プロデューサー! |